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袷の着物と単衣の着物


今日も朝から着物で英文読解

のはずだったのだけど。

気づけば起きる時間を1時間も寝坊して
流石に着物は諦めた。そして途中からだんだん気持ちが悪くなり、久々に吐き気を抱えながらの英文読解。でも今日に限って難しいのでみんなつまずく😅こんな状態でも英語教えられたらもう反射神経みたいなものだわ、と終わった瞬間にパジャマに着替えて30分だけ昼寝して、その後は東大UTalk。

熱中症の対策について研究してしている井原先生にお話いただき、毎年熱中症に苦しんでいる私は「一番の対策はエアコンをつけること」だと知る。そして熱中症を避けるには風通しのいい服装が大事らしい。身体が熱を放出できるために。

さて、着物の堅苦しいルールでは5月までは袷の着物(いわゆる普通の着物)で6月から1枚薄い単衣となっているけれど。単衣と袷の何よりの違い。それは熱を放出できるかどうかなのだ。

私は昨日のお稽古に袷の着物で行ってしまい、お稽古しながら頭が朦朧としてお点前どころではなくなった。個人レッスンだったので「すみません、先生、冷房を。。。」とお願いしたけど、それでも効かない。冬の着物はあったかいけど、それは熱をこめて放出しない作用によるのだろう。どこにも行き場のない身体の熱と汗。

つまりこれは熱中症の大敵なのだ。
本当に危険!

それに対して単衣は風通しの良さが違う。室内ではわからなくても、外を歩くと着物の中を風が吹き抜けるのがわかる。私はいつものように東大寺を単衣で歩いていたら、風が冷たくて本当に凍えかけ、宿に戻ろうかと本気で考えた。(洋服の人は寒いといってもそれほどでもなさそうだった)それくらい単衣は身体に風を吹き抜けさせ、袷は風を通さない。私は旅行中に単衣を着ていて汗びっしょり!になったことがない。

で?5月中旬の今は何を着るべきなのか?

Tシャツにズボン!

というのが大正解かもしれないけれど、私はこんな体調なのに17時を過ぎてからまた単衣に袖を通してしまった。ズボンは熱がこもって暑いし、それに着物は慣れたらわりとサクッと着られるものなのだ。(京都人になんて言われるかとかの雑念さえなければ)

というわけで私の経験談では

22度を越えないことが多い場合は袷でもよし
23度を超えることが多い場合は単衣!

でも外出の場合は必ず上に羽織れるものを持っていくこと。汗地獄か寒さかだったら、寒くて上着を羽織った方がいい。汗地獄の結果は二度と着物なんて着るものか!という気持ちだけだから。

今日は絽の着物が届いたけれど、いつから着たらいいかなぁ。絽は見るからにそれとわかるのでうるさい人が多そうだ。でもさ、ルールって時代やニーズに合わせて変えるべきですよ。国は熱中症対策してるんでしょう?着物きて熱中症になるのが分かりきってたら誰もきませんよ。着物は我慢大会じゃないんだから。

Miki Iida