『カフェから時代は創られる』



数多くの天才を育んだパリのカフェ

その場づくりの秘訣に迫る。


  カフェから時代は創られる?カフェなんて、ただコーヒーを飲みに行く場所ではないのだろうか。実はパリのカフェはお洒落なイメージとは裏腹に、啓蒙思想にフランス革命、芸術運動から実存主義に至るまで、新しい価値を生み出す舞台であり、社会変革の発端の場となってきた。これまで、カフェに言及した研究者たちは、芸術家たちがカフェに集ったと書くだけで、カフェという場が果たした役割についてはほとんど考慮されてこなかった。あたかも天才というのははじめから天才であり、たまたま近所にカフェがあったからそこを使っていたかのように。

 

 しかし、実際には素晴らしい場というものは人の人生を変えるほどの力を持っている。また、天才たちもはじめから天才であったわけではなく、彼らの多くは自分の道を模索するがゆえに社会のスタンダート、要求される世界と衝突せざるをえない、孤独を抱えた逸脱者だったのだ。

 

 ピカソ、ヘミングウェイ、サルトル、ボーヴォワール、藤田・・・のちに歴史に名を残した彼らは、実はカフェという場に通ったことで、偉大な人物になっていったのではないだろうか。素晴らしいカフェはブラックボックスのようであり、そこに入った者たちを変えてしまう力を持っている。モンテスキューは、あるカフェから出る時に、入った時より4倍頭がよくなっていると思わない人はいないと述べている。

 

 ではカフェという場がそのポテンシャルを発揮し、客たちと絶妙に相互作用をしたときに、一体何が起こりうるのだろう。歴史に名を残したカフェにおける、こうしたダイナミズムの解明を試みたものが本書である。カフェの魅力に気づいた者は、飲み物を飲むためにカフェに来るのではなく、メニューに書かれているもの以外の恩恵にあずかり、カフェという場を使うために、その入場料としての飲み物代を支払うようになる。

 

 日本では飲食店としてのカフェは山ほどあるものの、人々がそこを介して出会い、新たな価値を作り上げていくような活気あるカフェはきわめて稀である。とはいえ、カフェという場は21世紀の今でもそうしたポテンシャルを持つはずであり、大切なのは、カフェはそういう場になりうるのだと、その可能性と社会的価値を認識することなのではないでいだろうか。本書を通してカフェという場の可能性が認識され、これからの街に、一軒でも多くの素晴らしいカフェが増えてくれることを願ってやまない。


3月20日 紀伊國屋書店本店主催 オンラインイベント開催

3月20日、紀伊國屋書店主催のオンラインイベントに登壇します。全国どこからでもご覧いただけますので、よかったら是非ご参加ください。本を買ったけれども読めていないという方にもおすすめです。


本書はこんな方に特におすすめ


 

  • 場づくり、居場所づくり、コミュニティづくりに関わっている方
  • コーワーキングプレースを運営されている方
  • まちづくりにおいてカフェが重要なのではと思っている方
  • 真のサードプレイスとはどんな場所かに興味がある方
  • イノベーションが生まれる場に関心がある方
  • 文化が生まれていく場をつくりたい方、そんな場に興味のある方
  • カフェ、喫茶店が好きな方
  • フランスの1920年代〜1950年代が好きな方
  • パリのカフェに憧れがある方
  • 気づくとついカフェや喫茶店に行ってしまう方
  • 卒論や修論でカフェ、サードプレイスの参考文献を探している方
  • フランスのアートが好きな方
  • 美術館めぐりが好きな方

『カフェから時代は創られる』目次



『カフェから時代は創られる』はじめに



『カフェから時代は創られる』の書評


北海道新聞に掲載された書評 2020年9月26日


京都新聞に掲載された書評 2020年10月8日


西日本新聞に掲載された書評 2020年12月5日


WORKSIGHTに掲載された記事

働くしくみと空間をつくるマガジン、ワークサイトさんに「20世紀初頭 パリのカフェはイノベーションの起点だった」という記事と「カフェはオフィスの「内」でなく「外」につくるべき」という取材記事を掲載していただきました。非常に濃い内容のおすすめ記事です。


立教大学 中原淳先生による書評

「大人の学びを科学する」をテーマに、企業・組織における人材開発、組織開発について研究している立教大学経営学部教授の中原淳先生が2009年の初版への書評を掲載してくださいました。


HONZに掲載された書評

山本尚毅さんがHONZに「『カフェから時代は創られる』パリのカフェ文化と天才以前の天才」という素晴らしい書評を掲載してくれました。ダイジェストとして非常にわかりやすく書いてくださっています。


AERA.dotに掲載された記事

2020年12月28日のAERA.dotに、「コロナ禍でパリのカフェ本が復刊 なぜ、いまカフェが求められるのか」という記事を掲載していたきました。クルミドコーヒーオーナーの影山さんのインタビューも掲載されています。


初版から応援して下っている方のメッセージ

「人がつながる交流の場づくりを考える全ての人に読んでもらいたい、カフェの持つ価値に触れた一冊。」

コミュニティカフェFun運営者 米田佐知子氏

 

「20世紀前半のパリ。多様な人々が集い、行き交うカフェはどんな空間だったのか?そして、どんなコミュニケーションが展開されていたのか?飯田美樹さんの深い考察と熱い思いが生み出す「カフェの空間論・コミュニケーション論」は、創造的な対話や、場のデザインについて考えるヒントに満ちている。そして、21世紀の東京における「サードプレイス論」を揺さぶり、刺激する。」

法政大学経営学部教授 長岡健氏

 

「生意気な実存主義者ぶりっ子がサン=ジェルマン・デ・プレのカフェに座った時、全身が震えてとまらなかった。私のパリかぶれは1965年から、ジャン・ジュネ、ジョルジュ、カンジリス、ケンゾー、いくつかの恋も・・・」

ライフスタイルプロデューサー 浜野安宏氏

現在2冊目『都市は変えられる』を執筆中です。2021年出版を目指しております。

『カフェから時代は創られる』に登場するような場をめざして、世界の知に触れるWorld News Caféをオンラインで開催中です。読者割引もございます。お気軽にお越しください。


『カフェから時代は創られる』取り扱い店舗


  • 蔦屋書店(代官山、GINZA SIX、二子玉川蔦屋家電、大阪梅田、湘南)
  • 紀伊國屋書店(新宿本店2階、国分寺店)、オンラインショップ
  • ジュンク堂書店(池袋本店4階、福岡店)、オンラインショップhonto
  • 三省堂書店 神保町本店(4階)
  • 丸善 丸の内本店
  • Book 1st(自由が丘店、吉祥寺店)
  • 青山ブックセンター本店、オンラインショップ
  • NADiff modern(東京・渋谷Bunkamura)
  • Amazon
  • e-hon
  • 胡桃堂喫茶店(東京・国分寺・カフェ)、クルミド百貨店
  • クルミドコーヒー(東京・西国分寺・カフェ)
  • Title(東京・荻窪)
  • TIMELESS(東京・西荻窪)
  • カフエマメヒコ(東京・三軒茶屋・カフェ)
  • 本屋B &B(東京・下北沢)
  • くまざわ書店 マークイズみなとみらい店(横浜・みなとみらい)
  • ハートフルポート(横浜・希望ヶ丘・カフェ)
  • じゃくう鳥(千葉・千葉市・カフェ)
  • BOOKNERD(岩手・盛岡)
  • 万場町 のくらし(山形・新庄・カフェ)
  • REBEL BOOKS (群馬・高崎)
  • 本屋未満(長野・長野市)
  • 栞日(長野・松本)
  • みんなの図書館さんかく(静岡・焼津)
  • 恵文社一乗寺店(京都・一乗寺)オンラインショップ
  • スタンダードブックストア(大阪・天王寺)
  • READAN DEAT (広島・広島市)
  • ブックスキューブリック(福岡・福岡市)
  • カモシカ書店(大分・大分市)
  • 寺カフェ椿(熊本・菊池・カフェ)          など 敬称略・順不同

『カフェから時代は創られる』を取り扱っていただける書店、喫茶店やカフェなどを探しております。直接取引は3冊から可能ですので、ご興味のある方はクルミド出版までお気軽にお問い合わせください。