フランス語の翻訳で心がけてきたのは、フランス語をいかに日本人にとってわかりやすい言葉に置き換えるかということです。翻訳にはただ言語を変換するのに加え、それを「読める」言葉に変換する必要があります。フランス語の原文を直訳した場合、意味が伝わらないことは多々あります。翻訳の本や文章を読んでみたものの、3行目くらいで嫌になってしまったことはないでしょうか?それをなんとか避けて、日本人に読んでもらいたい、そんな一心で翻訳を続けてきました。フランス側の意味をしっかりと保ちながらも、日本人に伝わる文章。これからもそれを心がけていきたいと思います。
翻訳暦(主にフランス語→日本語)
Paris-Bisitro.com日本版の翻訳
水墨画、現代アートの画家、内田百音氏の展覧会用パンフレット、ホームページの翻訳(日→仏(ネイティブチェックあり))、日本人デザイナーのフランスでの展覧会パンフレット作成等
TV BS日テレ『パリで逢いましょう』の字幕製作、TBS系列、ノーベル経済学賞受賞者、ムハマド・ユヌスさんのインタビュー字幕製作等(英語)
翻訳の経験の方が長いとはいえ、実感としては通訳や通訳ガイドの方が私には合っている気がします。通訳の醍醐味というのは自分を通して誰かと誰かがコミュニケーションできた!ということ。お互いが母国語を使うことにより、慣れない英語でなんとか意思を表現しようとするよりも、気持ちよく意思疎通ができるように思います。何かを伝えたい!という思いのある方が、まっすぐに私の目を見て自分の意見を表明してくれる、それは本当に嬉しいことで、なんとかして相手方にしっかり伝わるように頑張ろうと思います。通訳の場合は目の前に相手がいて、その場の空気を感じられるのも嬉しいこと。双方の意図がしっかり伝わり、わかりあえたような時、彼らだけでなく私もすごく嬉しいのです。フランス語の通訳は、翻訳同様、お互いの国の価値観の違いなど、前提知識も必要となり、それを加えて説明することで相手の理解が腑に落ちることがあります。私たちにとって知れば知るほど頭の中が「??」になるフランス。それはフランス人にとっての日本も同様。私の中にある「??」や視点の違いを解明しつつ、フランスともっと関わりを持ちたい、関わる必要がある人たちのお手伝いをしていけたら、と思っています。